3月：終わりの始まり

皆さま、毎日楽しく脳喝していますか？

先日、脳喝！一直線を大変気に入ってくださっている歴史女子のお父様から、「中山道が終ったようです。知的な刺激をありがとうございます。」というメッセージをいただき、開発者として非常に感激しています。次は、奥の細道でしょうか、それとも山陽道でしょうか。シニアの皆様も、一度、是非、脳喝一直線を手に取って、脳喝！してください。

3月12日：アフガン・コンサート

旧東京音楽学校奏楽堂で行なわれたアフガン・コンサートに出かけました。
https://www.taitocity.net/zaidan/sougakudou/

その昔、アフガニスタンで教育復興プロジェクトに携わっていたのですが（2005-2011）、外出もままならない中、たまに、現地の演奏家を宿舎に呼んで、ミニコンサートなどを楽しみました。長期専門家の中には、ラバーブというアフガニスタンの弦楽器を習う人や、太鼓を習う人もいました。ラバーブの名手を日本に招聘したい、という話もありましたが、ご存知の通り、アフガニスタンの平和は遠のいてしまい、その夢をかなえることはできませんでした。当日は、あの懐かしいアフガニスタンの旋律に触れることができる、と喜んで出かけました。

コンサートには、2021年8月のタリバン政権の復活で、アフガニスタンに帰国できなくなった留学生や、日本に退避したと思しきアフガニスタン人の方も聞きに来ていました。その中で、時々、ちらちらと私の方を見る男性。見覚えのある顔のような気もしますが、なんせ、お互いにマスクをしているので、確信が持てません。演奏終了後、その男性が近づいてきて、「もしかしてアフガニスタンの教育プロジェクトに参加していた小野先生？」というのです。「そうですけど…」というと、「〇〇です！今、つくばでJICAアフガン事務所の仕事を続けています。」　〇〇さんは教育担当のJICAローカル・スタッフとしてカブールで働いていたのですが、タリバン政権復活後、家族で日本に避難してきたということでした。立ち話程度しかできませんでしたが、元気な姿を見て一安心。子どもの教育が一番、気がかりな様子でした。

3月25日：花祭り、煌・楽・爛パフォーマンス

あいにくの雨の中、文京区音羽地区子ども花祭りに、シニアの太鼓グループ、煌・楽・爛（キララ）が参加し、華麗な（！）パフォーマンスを披露しました。「多くの人に見てもらう→モーチベーションが高まる→練習する→腕が上がる」という先生のロジックはロジックとして理解できます。私の場合は、「多くの人に見てもらう→衣装が気になる→ふりつけの練習をする→腕は上がらないが、参加のモーチベーションは高まる」という流れで、「練習」が抜け落ちているので、新曲にチャレンジすることなく終わってしまいました。

3月27日：有朋自遠方来　不亦楽乎

縁あって知り合ったイタリア人のパオロが4年ぶりに来日しました。ミュージシャンのパオロはギター、ドラム、キーボード、作曲となんでもこなすのですが、なぜか三味線に恋して、スカイプでレッスンを受け始めたのです。その三味線の師匠が、私の三味線の師匠でもある、Mary Mariko Ohno先生^1） （私の師匠論は、本ブログの「オケイコ事について：2020.07.25」をご参照ください）。

2018年10月、私は、Mary先生のかばん持ちとして、イタリアでの三味線ツアーに同行し、裏方として、舞台の端で、歌舞伎を真似て「柝」（き）を打ち、「ツケ」打ちをいたしたのであります^2）。翌年、パオロは、見事、杵家の名取試験に合格し、師匠の漢字一字をいただいて、「杵家弥蝶ノ嵐」と名乗ります。今回は、師範名取試験、学界でいうところの、博士学位試験（Ph.D.）の受験のために来日した、ということです。試験の詳細は、4月のブログで詳しくご報告することにして、彼の合格を皆で祈願いたしましょう。ちなみに、試験は4月2日です。

パオロの三味線演奏：https://www.youtube.com/watch?v=7u5-vQ9qKp4

3月27日：「世界の学校」が出版されました

二宮晧編著（2023）「世界の学校：グローバル化する教育と学校生活のリアル」　学事出版　3,000円（税別）

5大陸31カ国の学校の様子を垣間見ることができます。私は「18章：南アフリカ」を担当しました。

終わりの始まり

2023年3月18日、星槎大学より博士（教育）学位を取得しました。学位論文のタイトルは、「南アフリカへの授業研究の移転に関する研究」。

現在、出版の契約交渉中です。

これから始まる「ドラマ」は誰も知りません。

^1） Mary先生のお父様は、ＮＨＫの朝の連続テレビにも取り上げられた、カムカム英語の平川唯一先生。

^2） イタリア・チビタベッキア三味線コンサート・ツアー