皆さま、毎日楽しく脳喝していますか?

ついに、21歳の若者が将棋界の歴史に新たな記録を打ち立てました。今月の話題はこれしかありません。

王座:8つ目のタイトル

ご存知の方も多いと思いますが、将棋界には現在八大タイトルがあります。棋士藤井聡太さんは、高校3年生の2020年7月に最年少で棋聖のタイトルを獲得され、続けて王位(2020年8月)も獲得。私が藤井聡太という棋士に興味を持ち始めたのはこの頃でした。

その後、叡王(2021年9月)、竜王(2021年11月)、王将(2023年3月)、棋王(2023年3月)、名人(2023年6月)と立て続けにタイトル奪取、防衛し、残るは王座のみ、という状況でした。そして、この王座戦がまた後世まで語り継がれるのでは、と思わせるシリーズでした。

話せば長くなるので、簡単に言うと、王座のタイトル・ホルダーは藤井聡太竜王・名人の唯一の練習相手である永瀬拓矢王座(当時)。二人はお互いを尊敬しあい、手の内を熟知しているという間柄です。将棋は才能ではなく、努力と言い切る永瀬王座。それに対して、努力もさることながら、だれからもそのたぐいまれな才能を認められている藤井聡太竜王・名人。その二人の激突、すごくないですか?

王座戦は1日制なので、対局日に決着がつきます。結果は、3勝1敗で藤井聡太竜王・名人のタイトル奪取となりました。

●8月31日 第1局@秦野市元湯陣屋
〇9月12日 第2局@ホテルオークラ神戸
〇9月27日 第3局@名古屋マリオットアソシアホテル
〇10月11日 第4局@ウエスティン都ホテル京都

しかし、第3局、第4局は、最終盤で、永瀬王座の勝利確率は90%を超え、ファンの誰もが(私を除く!)もうだめか、と思ったほどです。特に、第4局、1分将棋になって指した手の間違いに気づいた永瀬王座のリアクション。観ている私たちの方が胸をえぐられるような痛みと苦しさを感じさせる激戦でした。竜王・名人も明らかに負けを意識した、とおっしゃっています。それをなぜひっくり返したのか。ひっくり返せたのか。説明できる棋力がないのが悲しいですが、専門家の受け売りをすると、不利な局面であればあるほど、複雑な盤面にして相手のミスを誘う勝負術が伏線としてあるよう。でも、私には、負けず嫌いで、最後の最後まであきらめない、という性格も貢献しているように思います。見習いたい。

秋の仁和寺

私は、王座戦4局のうち元湯陣屋と京都に行きました。陣屋では勝利の念を送ったのですが、空振り。温泉につかって、名物の南京豆のお菓子を買って帰りました。

決着局の王座戦第4局は京都ということだったので、大盤解説会に申し込むも、あえなく落選。しかし、南禅寺の湯豆腐を食べて、勝利の念を送ろう、ということになり1泊2日で乗り込みました。対局場となったウエスティン都ホテルに赴き、勝利の念を送り、南禅寺を通って湯豆腐へ。

その後は山形有朋の別荘を見学し、ホテルに戻り、Abemaで固唾をのんで勝負の行方を見守ったという次第です。終局後は見守る私たちも放心状態。疲れた…

翌日、八冠達成に気分晴れ晴れ、仁和寺観光を満喫。竜王戦の対局室となる仁和寺宸殿中段の間をじっくりと検分してまいりました(こちらも快勝)。御室会館でいただいた昼食の「湯葉うどん」は、竜王・名人の勝負飯でした。

棋聖就位式

10月3日、王座戦の前に、帝国ホテルで棋聖就位式がありました。こちらは、抽選に当たったので、着物を着て、いそいそと出かけてきました。

6月棋聖戦第1局@ダナンに始まり、棋聖就位式で完結。揮毫色紙ほかのプレゼントはまたご縁がありませんでした。

これ以外にも、川越まつりや保育士試験(!)など書きたいことはあるんですが、今日は、これから、カザフスタンからの使節団をお迎えに成田空港に向かいます。ということで、ここまでといたします。これから聡太ロスが続く…

着替えに2時間
着替えに2時間
就位式会場入り口
就位式会場入り口
帝国ホテルロビー
帝国ホテルロビー
就位式、飛翔鶴のお椀
就位式、飛翔鶴のお椀
師匠の杉本八段から花束贈呈
師匠の杉本八段から花束贈呈
南禅寺近く、順正の湯豆腐。
南禅寺近く、順正の湯豆腐。お目当ての奥丹は臨時休業。
お目当ての奥丹は臨時休業。
立派な仁和寺山門
立派な仁和寺山門
竜王戦のポスターが貼ってある
竜王戦のポスターが貼ってある
仁和寺で湯葉うどん
仁和寺で湯葉うどん
仁和寺で初めて写経に挑戦
仁和寺で初めて写経に挑戦
はじめて川越を訪れました
はじめて川越を訪れました
はじめて川越を訪れました
三越で夜明け前販売会
三越で夜明け前販売会