皆さま、毎日楽しく脳喝していますか?
東をどり、ご存じですか?
幕末に名をはせた新橋花柳界の技芸(踊り)を、一見さんも、年に一度、新橋演舞場で楽しむことができるという貴重な機会です。毎年5月に開催されていますが、過去2年間は、COVID-19のため中止となったそうです。3年ぶりの開催ということで、友人からのお誘いを受け、5月23日、最終日に観に行ってきました。
まずは、銀座で待ち合わせて、腹ごしらえ。「銀座熊さわ」さんという和食のお店で「麦とろご飯と焼き魚膳」(1800円税込み)をいただきましたが、これが絶品。サバとアマダイの焼いたものと、湯葉に豆乳をかけた小鉢が上品でとても良いお味。デザートの杏仁豆腐はスプーンいらずで、そのまま飲みこめるくらいの柔らかさ。おすすめです。
銀座熊さわ https://ginzakumasawa.com
向かいのGINZA SIXで食後のコーヒーを楽しんだ後、演舞場に向かいます。おお、なんと、なんと、和服姿の女性多数!しかし、歌舞伎座で見かける和服姿ともちょっと違います。歌舞伎座観劇ほど気どった感じではなく、年齢も少し高めのせいでしょうか、普段から和服を着慣れた上級者が多い印象でした。
踊り、三味線、長唄も含めてすべて女性の舞台は、歌舞伎とは対極です。新橋芸者衆の日ごろの精進の成果が結晶した、粋で、たおやかで、華やかな踊りでした。最後は、芸者衆が舞台から客席に手ぬぐいを投げたのですが、桟敷席の最後尾の私のもとにはままったく届かず、残念無念。
有名料亭の酒の肴の折が3000円。ちょっとした贅沢ですが、「文化のパトロン」と言い聞かせ家族へのお土産にと1折買い求めました。来年は、ぜひとも和服で観劇したい。