ブログ那須塩原で奥の細道を満喫

皆さま、毎日楽しく脳喝していますか?
竜王戦第3局@富士宮は、藤井聡太先生の逆転勝利。私は前夜祭に申し込んで見事落選しましたが、この勝利で明るい朝を迎えられます。

今月のハイライト:奥の細道

アフガニスタンで苦楽を共にした(?)友人が那須塩原に別荘を持っていて、遊びに行こうと誘ってくださいました。那須塩原は芭蕉が14日間も逗留した黒羽が近い。那須塩原を拠点にして芭蕉の足跡を尋ねることにしました。10月2日10時、東京駅集合。男女3人、2泊3日の奥の細道ツアー。なぜか私のスーツケースが一番小さい。

那須塩原駅でレンタカーを借り、別荘に荷物を降ろしたのち、まずは黒羽の雲巌寺を目指します。雲巌寺は臨済宗妙心寺派の禅寺で、座禅体験もできるようでした。平日ということもあって、訪れる人も少なく、静謐な空気の流れる空間でした。赤い欄干の反り橋と緑のコントラストが美しく、なかなか立派な山門です。芭蕉は、ここ雲巌寺でこのような句を残しています。

木啄も 庵は破らず 夏木立

雲巌寺に向かう道すがら、アユの甘露煮の看板をあちこちで見かけました。聞くと、大田原市黒羽はアユで有名らしい。同行者が甘露煮を買いたいというので、市内の有名店を目指します。地図で場所を探すと、なんと、2022年1月に王将戦第3局が行われたホテル花月が近いではありませんか。私は甘露煮には目もくれず、ホテル花月に直行し、藤井聡太竜王がおやつに召しあがったことで一躍有名になった幻の羊羹を入手。ホテルのフロントの方から「最上階の特別室」で対局されたという情報もゲットしました。俳聖松尾芭蕉と藤井聡太竜王にゆかりの地を訪れることができ、まずはハッピーな初日でした。

二日目は、殺生石からスタート。物騒な名前ですが、芭蕉が訪れたころは、火山性の有毒ガスが盛んに噴出していたようで、名前はそのことに由来するらしい。温泉源が多いのも納得。かすかに硫黄の臭いがしました。殺生石に向かう馬上で、芭蕉は次のような即興の句を詠みました。

野を横に 馬牽むけよ ほととぎす

次に向かったのは福島県にある白河の関です。「白河の関=陸奥の玄関口=はるか遠い」というイメージしかありませんでしたが、栃木県の県境からわずか30分。仙台よりも南ということにびっくりでした。しかし、白河の関以北に住む人々にとっては、白河の関は今でも特別な意味を持つようです。今年の全国高校野球で宮城県仙台育英高校が優勝しましたが、優勝旗が初めて白河の関を越えたことをお祝いする横断幕が飾られていました。現在、白河の関跡は史跡公園として整備されています。

芭蕉と曽良にとっては白河の関は特別な感慨を抱かせる場所であったようです。芭蕉は、ここに来てようやく旅をする、という気持ちが定まったというようなことを書いています。曽良も、古の人がここで冠を正し、衣装を改めて関を越えたことを踏まえて、関を越える気持ちを句に込めました。

卯の花を かざしに関の 晴れ着かな

われわれ3名、白河から国道294号線を南に下り、遊行柳を目指して、再び栃木県那須町芦野へ。芭蕉は殺生石から遊行柳、白河の関という行程だったようです。芭蕉は、知人の勧めもあって西行法師も立ち寄ったという柳に立ち寄るのですが、その柳は田んぼの真ん中にありました。周りは田んぼが広がり、ちょうど、稲刈りの真っ最中でした。のんびりした田園風景は、季節こそ違いますが、400年前、柳の木陰で芭蕉が詠んだ芦野の風景と重なります。

田一枚 植えて立ち去る 柳かな

長野県小野酒造「夜明け前」 店頭販売

10月19日から25日まで、東京日本橋の三越で、小野酒造「夜明け前」の店頭販売がありました。3年ぶりです。海外営業部長を自認する私も応援に駆け付けました。「夜明け前大吟醸」は世界最大・最高の品評会で金賞を受賞した、世界に誇る日本酒です。オンラインでもお求めになれます。是非、一度、お試しくださいませ。

夜明け前 ウェブサイト(https://yoakemae-ono.com)

令和4年後期保育士試験受験

去年、ルワンダでの調査から乳幼児期の栄養、健康、知的刺激が重要なことを思い知った私は、保育士試験を受けることを思い立ちました。諸事情で、受験勉強をする暇がなく、ぶっつけ本番で、10月22、23日の試験を迎えました。ハプニングはありましたが、マークシート方式の解答はすべて勘を頼りに塗りつぶしました。報告がない時には「桜散る」とお察しくださいませ。

大田原市ホテル花月
大田原市ホテル花月
白河関の森公園内 芭蕉・曽良像
白河関の森公園内 芭蕉・曽良像
白河の関は福島県
白河の関は福島県
念願の白河の関越え
念願の白河の関越え

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