皆さま、毎日楽しく脳喝していますか?
今年初めての海外出張先はカンボジア(2月11日~21日)でした。確か4度目、2018年2月以来、ちょうど5年ぶりの訪問です。
高層ビルが増えた
ホテルの屋上からの眺め。前回よりも高層ビルが目につきます。新しいホテルやサービスアパートメントが次から次へと建設されています。ただ、建設が途中でストップしているところもあるらしい。カンボジアは乾季で比較的涼しい時期でした。温度は30度を超えていますが、日本の真夏のような湿度はありません。
モーターバイクが増えた
プノンペン市内イオン・モールのバイク駐車場。経済発展につれて自転車→バイク→自動車と移行するのでしょうか。20年近く前にベトナム・ハノイで観たバイクの大群を思い出しました。プノンペンに住む日本人の方にいわせると、バイクが大きくなった、レクサスの上を行く高級車が走るようになった、とのこと。中産階級が着実に育っているということでしょう。
安いシムカードでネット接続スイスイ
5年前の出張ではカンボジアで使えるルーターをレンタルしましたが、今回はシムフリーのiPhoneに現地のシムカードを装着することで電話もネット接続も解決です。いくつかプロバイダーはありますが、ホテルのすぐ近くにセルカードのショップがあり、そこで音声・データシムをゲットしました。滞在日数が10日なので、30日間有効20GBのシムを5ドルで購入(値上がり)。1ドルは約4000リエル。5ドルは20,000リエルで、大人2人が市場の定食屋で1回ランチを食べる値段と同じ。シムカードの安さとスマホの普及が相乗効果をあげている感じです。
スマホの普及は5年前の比ではありません。朝市の売り子のおばちゃん、宅食便のお兄ちゃん、大学生はいうに及ばず、プノンペン市内では幼児もこんな感じでスマホで動画を観ています。仕事で忙しい大人にとって、スマホは便利な子守り役であると同時に、重要な教育ツールと言えそうです。
移動はGrab TukTuk
観光客にとって、市内移動に最適なのはTukTukと呼ばれる三輪自動車です。これは5年前と同じですが、TukTukを捕まえる方法は様変わりしました。ホテルの前やスーパーで客待ちしているTukTukを捕まえることもできますが、クメール語のわからない者にとっては値段交渉は難しい。2ドル弱で行けるところを5ドルと吹っ掛けられるのは癪の種。
そこで配車アプリの登場です。カンボジアでは、GrabとPassAppとありますが、私はGrabの方が使いやすい。Grabはマレーシアに出張した時にも利用した配車アプリで、東南アジアでは人気らしい。ホテルから虐殺記念館まで4,100リエル、約1ドル。クレジットカードを登録すれば小銭も必要なしで、短時間で安く市内観光するには最強アプリでお勧めです。最終日、ホテルから空港への移動もGrabでTukTuk呼んで、17,000リエルで済みました。
ご贔屓店の閉鎖
前回の出張でとても気に入ったお土産物ショップのSouvenir Selectが閉店。ここは確か日本人の方の経営で、日本人好みのカンボジア土産が取り揃えられていました。お土産も種類が多すぎると選ぶのに困ってしまいますが、ここは程よい選択肢があったことと、値段も手ごろだったので前回は爆買いしました。今回もそこで済ませようとググりましたが、なんと閉店。ほかにも5年前に通ったカフェ、ホテルも閉店。COVID-19の影響でしょうか。
マクドよりもスタバ@バッタンバン
かつてマクドナルドが世界を席巻したと言われましたが、その地位はもしかするとスターバックスに取って代わられたかも。今回、調査でカンボジア第2の都市バッタンバンに行きました。
プノンペンから北西に約300キロ、人口20万人弱。そこに、JICAの支援で4年制の教員養成大学ができたというので調査に出かけたわけですが、なんと、その大学のすぐそばにスタバが!営業時間、サービス、価格はグローバル・スタンダードでした。いったいどんな人が利用するんだろう。カフェ・ラテ=3.25ドル≒430円。少なくとも学生は見当たりませんでした。
トゥールスレン虐殺博物館@プノンペン
かつて高校だった建物が、1976年から1978年の間、ポル・ポトが率いたクメール・ルージュによる拷問と処刑の場所になりました。人口の1/4から1/5が犠牲になったとも言われています。私が訪れた日も、大勢の観光客がガイドの説明に耳を傾けていましたが、入場料10ドルでオーディオ・ガイド(親切で説明も丁寧)を借りることができるので、1人でも見て回ることができます。カンボジアの歴史について、詳しくは「上田・岡田編著(2012)カンボジアを知るための62章 明石書店」を。
円安・物価割高感
今回の旅で痛感したのは円安、燃料費高騰による航空運賃の値上がりです。5年前は全日空の直行便で往復101,580円。今回はお隣韓国のアシアナ航空でソウル経由の往復149,070円です。5年で約1.5倍。これは痛い。Hard Rock CaféのTシャツ30ドルは日本円では4,000円!さらに現地で通訳、ドライバーの方に払うお金もドル建てなので、110円(2018年2月)に比べると、135円(2023年2月)は2割増し。われわれのような庶民には円安のメリットはない。
ローカル・屋台飯
一人旅、円安・物価割高感ということで、食事はもっぱらローカル・レストランか屋台飯。カンボジア料理の定番はクイティウと呼ばれる細い米麺料理です。ベトナムのフォーに似たもの、といえばわかりやすいでしょうか。プノンペンでは15,000リエル、バッタンバンでは、8,000リエルでした。塩味さっぱりで大好物です。皆で分け合って食べた魚のスープ、野菜の炒め物、カンボジア風のオムレツなども美味でした。