ブログ11月は手放しながら拾い上げることを繰り返した月でした

皆さま、毎日楽しく脳喝!していますか? 

今月は、徳島、広島、神戸、京都を転戦。今月を振り返ってみると、「選ぶ」「手放す」「拾い上げる」という行為を、いつも以上に繰り返したように思います。そのたびに、小さな気づきや発見があり、11月全体がひとつの物語のようにつながっていました。

月初め:徳島で断捨離

11月の始まりは徳島でした。正確には10月末から1週間以上滞在し、断捨離を目的として向き合っていました。

当初は、「今回こそ家をまるごと空にしよう」という壮大な目標を掲げていましたが、現実は初日に私の野望をあっさり修正してきました。

結局、「せめて屋根裏部屋だけは空にしよう」という現実的なラインに落ち着きました。これが意外と大仕事でした。

屋根裏部屋には、時代と埃が層になって眠っていて、箱を開けるたびに過去の自分がひょいと顔を出し、そのたびに判断が揺らぎます。

未来の自分がこれを使うか、必要としているか。自問自答。判断に迷う時には思い切って捨てる!軽トラックを駆って市の焼却場を往復すること8回。結果として、屋根裏の完全空洞化に成功。小さな勝利でした。

ただ、1階リビング、寝室、お蔵という“三巨頭”はまだ残っています。これらは潔く来年2月に持ち越すことにいたしました。断捨離は勢いよりも持久戦だと悟った1週間でした。

月半ば:多摩動物公園アフリカフェア

徳島から戻り、広島でのWALS学会、京都淀競馬場での竜王戦第4局大盤解説会参加と続いた長い遠征から帰宅したのは11月14日。多摩動物公園アフリカフェアの直前でした。正直、準備が万全とは言えず、「これで挑むのか…?」と自問したくなる品ぞろえでした。

今年は4月・8月・9月と国際フェスタが続いたため、人気商品はすでに売り切れており、
今回は少し寂しいラインナップでした。親子連れの多いイベントであるにもかかわらず、子ども向けの商品が圧倒的に不足していたことは大きな反省点でした。

そこで、キテンゲ布を使ったスカートやジャケット、会員が手作りしたLEADロゴ入りの巾着・バッグなどを前面に出しました。キテンゲの鮮やかな色、柄が大好きな方は意外と多い印象で、スカート2着、ジャケット1着が売れました。値段を安く設定したことも一因ですが、デザインと価格次第ではNPOの看板商品になるかも。

来年のアフリカフェアでは子ども向けの動物モチーフ商品をしっかり揃えようと、静かに心にメモを残した二日間でした。

月末:東大イチョウ散歩

今年はイチョウの色づきがとてもきれいだったので、久しぶりに東大のイチョウを見に行くことにしました。

工学部棟に近い正門をくぐり、以前感動した並木道を探したのですが、あの圧巻の“黄金のトンネル”が見当たりません。枝がまばらで葉も少なく、どこか元気がないように見えました。

守衛さんに伺うと、「昨年、枝をだいぶ切ったんですよ」とのこと。事情を知っても、少し残念な気持ちは隠せませんでした。

そこで気持ちを切り替え、名物の“大イチョウ”へ足を運びました。

ここで景色が一変しました。
太陽の光を受けて輝く一本のイチョウは、まるで光源そのもの。神々しさを感じるほどの黄金色で、多くの見物客が足を止めていました。見物客の多くはインバウンド観光客で盛んにシャッターを切っていました。

大イチョウの近くには、東大工学部で教えたジョサイア・コンドルの銅像があります。彼のお墓が、自宅近くの護国寺にあることを思い出し、時代を越えてつながる不思議な縁を感じました。帰り道にはベトナム料理店に立ち寄り、フォーとバインミーで温かく締めくくりました。ちょっとしたご褒美は、忙しい日々の中でとても大切です。

おわりに

断捨離で手放したもの、動物公園で売ったもの、イチョウがくれた黄金色。

11月は、多忙ではあったけど、「必要なものは自然と残り、必要な景色は自然と目の前に現れる」、そんな豊かな月だったように思います。

お問い合わせContact us

当社へのお問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム