皆さま、毎日楽しく脳喝していますか?
さて、今月のブログはルワンダからお届けします。
ZIPLINE Muhanga
みなさんは、Ziplineって聞いたことがありますか?ドローンを使って、血液や医療品を配送する会社ですが、最初にオペレーションを開始したのがルワンダでした。2016年に、Ziplineはルワンダの南部州にあるムハンガ地区に配送基地を作りました。
「1000の丘の国」と呼ばれるルワンダは、国土は小さいのですが平らな土地が少なく、しかも幹線道路以外はまだ舗装されていないところも多く効率的な物流システムに課題を残しています。特に血液や医療品は命にかかわるので、必要なものを必要な時に効率よく届けることは重要です。それを、Ziplineが担っています。2016年の開業から業務を拡大。今では国内にもう1か所、カヨンザに配送センターを持っており、ムハンガの配送基地も拡張されています。
今回、ムハンガに行く機会があったので、Ziplineの基地に寄りました。飛び込みでしたが、なんとかビジター・ツアーにいれてもらいました。
ガイドによると、ヘルスセンターや病院から注文がセンターに寄せられ、注文品を緩衝材で包んでパラシュートのついた箱に入れてドローンの本体にいれます。発射台にドローンをセットし、発射。目標地点に来たら、本体のカバーが開き、注文の品を自動投下。パラシュートが開き、緩衝材のおかげで破損することもなく着地。ドローンは自動でまた基地まで帰ってくるようにプログラムされています。機体に何か不具合があったり、天候が悪化したりすると、ドローン自体が判断して飛行を中止して基地に戻ってくるそうです。賢い!
三代目のドローンはスパロー(ツバメ)というニックネームで、配送センターはネスト(巣)と呼ばれています。スパローが配送を終えて帰ってくると、スパローのお尻の部分にフックが取り付けられており、そのフックが、伸縮性のあるワイヤーをひっかけて飛行ストップ。その単純な仕組みを初めて見た時には、ドローンがワイヤーに引っかかって事故を起こしたのかと錯覚させるものでした。無事に戻ってきたドローンは、頭と、胴体と羽根の3つに分解され、胴体に内蔵されたバッテリーを充電し、次に備えます。
基地の内部ではコントローラーがドローンの位置をモニタリングし、航空管制官?とドローンの位置、飛行高度などを常に連絡を取っています。モニターでは、10機近くのドローンがルワンダ国内を飛行していることを示していました。看護師、薬剤師が常駐し、倉庫には血液や医療品がしっかりと管理されています。
日本では豊田通商がZipline Internationalと戦略業務提携をして配送実験を始めたというニュースも乗っていました。
https://japan.cnet.com/article/35191513/
https://japan.cnet.com/article/35150224/
https://www.ted.com/talks/keller_rinaudo_how_we_re_using_drones_to_deliver_blood_and_save_lives/transcript?language=ja
3児のパパになった卒業生にあいました
ルワンダには、教え子が二人います。そのうちの1人、セオさんに会ってきました。結婚して10年、今は、小学校3年生、2年生、5か月の子ども3人のパパです。彼の結婚式にも参加したんですよ。せっかくの機会なので、初日は私がカレーを作り、翌日は奥さんのジャネットがルワンダ料理を振る舞ってくれました。