皆さま、毎日楽しく脳喝していますか？
8月も終わりというのに、暑さは一向に衰える気配を見せませんね。外出する気力はなく、昨日は締め切りの迫った仕事もあり、一歩も外に出ませんでした。
さて、今月のブログは7月の続きです。ぜひ、7月のブログを復習してからお読みください。
Busesamana ECD Center
2つのECDセンターで読み聞かせの腕を磨いた後、アカゲラ国立公園に近いアカゲラ村にあるBusesamana ECDセンターに出かけました。同行者は、トゥンバの山の上のJICA技術協力プロジェクトで知り合った若き実業家のBora、Busesamana ECDセンターの責任者で、アカゲラ国立公園に勤めるMichel、JICAボランティアのYukaさん。Yukaさんは、なんと鳴門教育大学の出身で、徳島県の現職理科教員です。こんなところで鳴門教育大学の卒業生と再会するなんて、世界は狭い。いや、鳴門教育大学がグローバルというべきか。
Busesamanaは地域の集会所をECDセンターとして利用しているもので、Community-based ECDセンターに分類されます。部屋は1つしかなく、通常は、3-6歳児が50人くらい通っているとのこと。日本でいう複式学級、異年齢混合クラスです。集った母親たちに要望を尋ねると、「保育士を正規雇用にしてほしい」、「年齢別に分けて、教えてほしい」、「収入源がほしい」、「特別支援が必要な子どものケア」という要望が聞かれました。どれも切実な課題ですが、一朝一夕で解決できるものでもなければ、個人で対応できるものでもありません。さて、どうしたものか。
ペットボトルのけん玉を楽しんだ後、絵本の読み聞かせを行いました。今までで、一番、子どもたちの反応が良かった。特に「やさいさん」は、集まったお母さんたちも興味津々で、予想があたると拍手して喜んでいました。広い庭の木陰で読み聞かせたのが良かったのかもしれません。
持参した文房具一式は、Busesamanaに残してきました。保育士のJanineがいろいろと工夫して使ってくれるといいのですが。集ってくれたお礼に、皆にビスケットを配って、Busesamanaを後にしました。そこから、再び木下ファームに向かいました。
木下ファーム
2度目の木下ファーム訪問の目的は、Busesamanaでなにか現金収入の道がひらけないか、情報収集のためです。木下ファームでは、養豚、養蜂、トウモロコシ、バナナの栽培で収入を得ていますが、それは農業専門家としての木下さんの知識と技術があってのことです。Michelは養蜂と、農産物の栽培に希望を見出したようですが、彼には知識も技術もありません。そこで、木下ファームの農閑期に、従業員の1人をBusesamanaによこしてもらって、現地の様子を見て、アドバイスをもらうことにしました。私にできることは、このように必要なリソースを持つ人を、それを必要とする人とつなぐことでしょうか。気のはやるMichelに対して、Boraと私は、「まあまあ、よく話を聞いてじっくり計画を立てないと」と少々ブレーキをかけなければなりませんでした。
冬の南アフリカへ
出張の後半は、南アフリカへ。JICAで今年11月の研修の打ち合わせを行うのと、友人に会うのが目的でした。
4年ぶりの南アフリカ。南半球は真冬です。朝、寒いと思ってみると1℃。日中は20度近くまで上がりますが、朝晩の寒暖の差の大きいこと。冬服をもっていかなかった私は、重ね着して、首には風呂敷を巻き付けて寒さをしのぎました。
さらに驚いたのは、1日に3回、2時間の計画停電があることです。停電の時には信号もパッタリ止まります。民主化後のインフラの整備が進んでおらず、電力需要に追い付かないのです。それも今年に始まったことではなく、かなり前から指摘されていたにもかかわらず改善されていない。それが南アフリカの南アフリカたる所以かもしれません。友人は、「汚職と怠慢」が原因と言います。
築100年のB＆B
今回泊ったのは、首都プレトリアのブルックリンにあるOsbourn House。築100年のオランダ風のB＆Bです。快適なベッド、至福の朝食を楽しみました。
宿からはショッピングモールも近く、歩こうと思えば歩いて行ける距離。比較的安全な地域でお勧めです。私は手ぶらでモールまで歩いて行き、荷物の多い帰りはUberを利用しました。
ミッション・コンプリートして、南アフリカから一旦ルワンダへ戻り、ルワンダからエチオピア、バンコク、ジャカルタ経由で、暑い、暑い、日本に帰って来たのは8月9日のことでした。
